ホウケイ酸ガラス
理科の実験で使われるビーカーやフラスコはホウケイ酸ガラスと言うガラスで出来ています。
上で紹介したソーダガラスのソーダの一部をホウ素に置き換えて作っています。
ホウケイ酸ガラスは、硬質ガラスや耐熱ガラスと呼ばれることがあります。
ソーダガラスよりも硬いというわけではないのですが、膨張係数が小さく熱湯を入れても割れない(割れにくい)為、そのように呼ばれています。
また、ソーダガラスと比べ、アルカリ溶出量が小さく耐水性に優れているというのも特徴です。
アルミノシリケートガラス
一般的にあまり聞きなれないガラスとしては、アルミノシリケートガラスというものがあります。
その名のとおり、アルミナ(Al2O3)とシリカ(SiO2)を主原料としています。
ソーダガラスやホウケイ酸ガラスのガラス転移点は500度~550度前後ですが、アルミノシリケートガラスのガラス転移点は650度~700度前後なので、より高温な環境で使用されます。
石英ガラス
ほぼSiO2だけで出来たガラスで、紫外線~赤外線にかけての透過率、耐熱性、耐薬品性などが非常に優れているガラスです。
その反面製造コストが高いという欠点があります。
紫外線を使った光学部品、光ファイバー、ランプのバルブなどで使用されます。
高屈折ガラス
ソーダガラスのナトリウムの全部または一部の代わりにカリウムを用いて作ったガラスです。カリクリスタルガラスとも呼ばれ、透明度が高く硬い素材です。